デジタル×アートの力で、
今治タオルの魅力を世界へ。
今治タオル デジタルアートギャラリー

この作品が展示されているのは、2024年5月にオープンした「今治タオル デジタルアートギャラリー(DAG)」。
これまでとは違う話題性のあるアプローチで、国内外のファンを拡大し、今治タオルの本質的な価値を訴え、またメーカーブランドの認知を広げることを目的にスタートしました。また、タオル×デジタル×アートという「進取性・共創」もテーマにしており、上記のように実験的な作品づくりや、さまざまなアーティストとのコラボレーションを行っています。
アーティストの条件は、
タオルへの愛があること。
ギャラリー開設の経緯について、設立に携わったMA3world株式会社のMina(北野美奈)氏は語ります。
MA3world株式会社 Mina氏 (撮影/西原伸也)
そこで目をつけたのがデジタルアート。実際にニューヨークでハイブランドをデジタルアートで表現しブランディングに貢献しているアーティストを見つけ、言葉で説明しても伝わらない部分も、これなら伝えられると思ったそうです。
「当初は、世界的ブランドを手掛けていたり、SNSでの波及効果も狙ってフォロワー数の多い方を探し、オファーしました。でも実際にコンタクトを取ってみると、タオルに興味のない方だったので、いくら説明してもあまり情熱を持っていただけず、パイルや質感のディテールを出すことが難しかったんです。また、すぐに『で、いくら払ってくれるの?』というビジネスの話になったりして…最終的に破談になりました。やっぱり今治タオルを知っているアーティストがいいなと、考えを改めたのです」(Mina氏)
そんななか出会ったのが、冒頭のアニー氏でした。ニューヨークのブルックリン出身で、現在は世界的広告エージェンシーのアムステルダム支社においてアートディレクターとして、さまざまな有名ブランドに携わっているアニー氏ですが、その傍ら、個人的にデジタルアートをSNSで発表していました。

ニューヨーク出身、アムステルダム在住アニー・チュー氏
なんと、幸せな出会いだったんですね。
その後、国内外でアーティストを探していきました。こちらの美しい天使のようなアートは、東京を拠点に活動するアーティスト・江原彩子氏によるもの。

江原彩子「Message」
また、こちらの風になびくタオルの美しさを見事に表現したアートは、イタリア・ローマ在住のオーロラ・アキーレ氏によるもの。

オーロラ・アキーレ「エーテリアル・ピュリティ~今治のエッセンスが奏でる調和のシンフォニー」
ギャラリーにいるように楽しめる仮想空間
実際にギャラリーをご案内しましょう。
https://www.imabaritowel.jp/digital-art-gallery/
WEBで上記のURLを訪問すると、巨大なタオルでできた今治タオルラボが現れます。このビジュアルも、上記のアーティスト、アニーさんによるもの。







実際に購入可能!
タオルメーカー13社が参加
タオルをデジタルで展示?それって意味あるの? と思いますよね。大丈夫。展示されているタオルは、リアルでも購入することができるんです。なかなか今治や日本に来て買うことのできない海外の方などがデジタル上でタオルに触れて、購入できるという意味では、とてもいい試みですね。
「当初は2〜3社集まればいいほうかなと思っていたのですが、蓋を開けたら13社からの応募があり、うれしい悲鳴という感じでした。コロナを経て、これからのありようを考えるなかで、各メーカーの方々には、これがポジティブな流れにつながればいいという想いがあったようです」(今治タオル工業組合事務局)
参加メーカー13社は、以下の通り。

「デジタル(仮想バーチャル)空間という新しい技法を活用することで、国内外問わずたくさんの方に知っていただけるだけでなく、今までにない技法でタオルの魅力をお伝えできるのではないかと思い今回のプロジェクトに参加させていただきました」(村上パイル)
「デジタル(仮想バーチャル)空間で紹介するヒト、未来のくらし、タオルやモノづくり、環境などの関係性と価値観が新しい表現で発信できればとステキだと思います」(楠橋紋織)
など、それぞれこの取り組みへの期待と意気込みを語っています。
デジタルでの出会いを、リアルにつなげる取り組み
「MA3world社はデジタルで企画されたものを、リアルな場につなげる取り組みも行っています。たとえば、福島県浪江町産の非食米をヴィーガンレザーとしてNYのブランドとフィジカルな靴を制作するなど。そんな流れで、ニューヨークでは、JAPAN FESというイベントで、また東京では恵比寿のNOX Galleryで、今治タオル デジタルアートギャラリーを再現しました」
(MA3world プロデューサー 川辺丈志氏)


恵比寿、ニューヨークでのリアルイベントの様子
円。た、高い!

今治タオル デジタルアートギャラリープレミアムセット
「いまの時代、人や物との出会いは、ほとんどデジタルが最初です。そこからつながって、リアルで会って好きになったり幸せを感じることができる。タオルだってそういう出会いがもっと増えていいと思うんです」(Mina氏)

また、今後は、タオルメーカーとアーティストのコラボレーションによるタオル制作を企画中。上述した海外アーティストや、10代のデジタルアーティストによる作品を、実際にタオルにして販売するなど、おもしろそうな計画が進行中。IMABARI LIFEでも、引き続きご紹介していく予定です。
今治タオル デジタルアートギャラリー
https://www.imabaritowel.jp/digital-art-gallery/
今治タオル デジタルアートギャラリープレミアムセット
https://imabari-towel.jp/shop/g/g1422571/
アニー・チュー氏
https://anniechiu.co/
江原 彩子氏
https://skohr.works/about
オーロラ・アキーレ氏
https://www.instagram.com/aurorae.___/
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